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警備業法第2条第1項第1号で規定されている通り、施設警備業とは契約先(依頼人)の需要に応じて諸施設における盗難や火災など各種事故の発生を警戒し、防止する業務です。
ビルや博物館、美術館、興業場などの諸施設にて業務に励む警備員の姿を、誰もがこれまでに目にしていることと思います。
しかし、一口に「施設」といってもその用途、構造、環境、特性は千差万別。施設警備業務に従事する際には、それらの施設一つ一つについて用途、構造、環境、特性を含めて熟知していることが求められます。 また施設警備の中でも、その業務内容は巡回や出入管理、保安とそれぞれ異なり、施設によっては現金の運搬業務に携わることもあります。近年では警備業務用機械装置を用いた機械警備業務も施設警備の一端を担う要素の1つとなっています。
このように対象施設によって業務の実施形態が多様に変化するのが施設警備です。これに従事する警備員は一般の警備員以上に業務の重要性を認識し、適正な業務の遂行に努めることが求められます。 また近年はテロ事件が世界各地にて頻発し、決して日本国内も安全であるとは断言できないような状況にあります。施設の占有者、利用者の方々に安心して施設をご利用いただくため、警備員は予断を許さない現代社会の中で、日々業務に邁進しているのです。
出入管理業務は、警備対象施設において人・物品・車両などの出入りをチェックすることです。いつ誰がどこに出入りしたのかを管理し、施設内からの情報漏洩、外部からの危険物の持ち込みといった犯罪や事故を未然に防ぐことを目的に実施されます。 出入管理の基本を以下に挙げます。
人の出入管理は警備対象施設への「不審者」の侵入を防止するためのものです。そのための方法を以下にご紹介します。
| 1 | 身分証明書 | 写真、契印、有効期限、発行日、発行者印などを確認 |
|---|---|---|
| 2 | バッジ、社員証など | 番号や形、色による部署の確認 |
| 3 | 来訪者パスを発行 | 警備室に来訪者パスを用意し、来訪者にその都度発行する |
| 4 | 出入管理簿 | 来訪者に氏名、所属、入出時間を記載してもらう |
| 5 | 同行による監視 | (重要区域、重要業務、重要人物の警護) |
| 6 | カード交換方式、多重交換方式 | 身分証明書と引換に来訪者用磁気カードや特殊パスを発行する |
| 7 | 個人認証、自走認証機器 | ICカード、無線認識カード、ミューチップ、二次元コード、バイオメトリックス(指紋・声紋・静脈・虹彩・顔など) |
物品の出入管理は商品、主要物件、製品、半製品、半紙材、新商品などを施設から不法に持ち出さないように、そして危険物、爆弾物などの外部からの持ち込み防止のために、物品の出入管理は行われます。 そのための方法を以下にご紹介します。
| 1 | 帳票との照合 | 包装紙、レシート、引合印、店売印にて確認 |
|---|---|---|
| 2 | 物品搬出許可証 | 正規の手続を経たことを証明するための書類 |
| 3 | 物品持ち込み証明書 | 正規の手続を経たことを証明するための書類 |
| 4 | 所持品の検査 | 出入りする者の所持品を検査 |
車両の出入管理は、車両で出入りする人と物品の管理を同時に行います。ステッカーやパスを発行し、行動時間などを管理することが目的です。 また危険物の持ち込みを防止するために、エックス線を使用した特殊検査機器による車両の積み荷チェックを行います。
管理の効率化を図る場合や、工場や倉庫など勤務人数が多い場所の場合、車両の搬出入が頻繁にある場合であれば、出入管理にゲートシステムを利用することがあります。
巡回とは警備員が警備計画書、警備指令書に基づいて警備対象施設を回って行う確認作業を指します。 盗難、火災による被害の発生を防止し、万が一被害が発生した際にはその極小化を図ることを目的としています。 その方法や内容により定時巡回や臨時巡回など、いくつものバリエーションがあります。
効果的に巡回を行うには、整備対象施設の構造、用途、特性、設備などの諸条件をよく吟味し、日常の業務を通して知り得た情報も加味して、時間帯・経路・方法を選択する必要があります。 効果的な巡回パターンは以下です。
施錠は施設警備業務における物理的防御の基本です。施設警備業務にあたって施錠できる箇所に出入りする場合には、すべてその都度施錠する必要があります。そして侵入者が簡単に鍵を利用できないように管理することが求められているのです。
以下に鍵の種類を挙げます。鍵の種類とその防犯性能も、警備計画や警備指令書を作成する際の重要なポイントです。
警備員が常駐する施設においては、24時間操業の施設を除いて開閉館時刻が定められています。開閉館時刻が遵守されている施設は、正確な管理・運用が行われていると見なすことができます。
早出届を持たずに開館時刻前に来館した人物に対しては、身分証明証などにより身元の確認を行うと共に、時間前に来館した理由を質問します。その後は施設の管理規定に沿って対応します。 またその人物が当該施設勤務者の場合、以降早出届を提出するよう依頼することも警備員の業務です。 逆に残業届がなく閉館時刻を過ぎて退館しようとする人物に対しては同様に身元確認を行って質問し、施設勤務者ではなかった場合は、施設の用務先担当者に確認してから退館させてください。 その人物が施設勤務者であったなら、残業届を提出するよう依頼して退館させてください。
開館、閉館どちらの場合であっても、出入時間はきちんと記録してください。何らかの事件が起こった際には有力な証拠となります。
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